2020/02/22【石文化対談 】
第8回全優石お墓コンテスト大賞受賞のお墓。お墓を建立した姉妹とそのお子さん。 吉田:全優石は結成されてから20年になる組織です。お墓は一般の方にとって普段馴染みの薄い商品ですよね。しかも当時は墓石に価格表示をしている石材店はほとんどありませんでしたから、いざお墓を立てるとな...
2020/02/22【石文化対談 】
加地:いや、会長いま言われた。それでもう終わりですよ。もうそれで尽きていると思います。ただほんらい「墓」と「墳」とは違うんですよ。墓というのは、平地なんですね。要するに遺体を埋めて土を上に被せてしまう、もうそれでおしまい。これは一般庶民の埋葬のかたちなんですね。「墳」というのは、身分の高い者、豊...
2020/02/22【石文化対談 】
吉田:必要ないとちょっと困りますね。 加地:そうそう。なぜ墓碑・墓塔が必要になるかというと、そこに一族や家族の印を留めたかったからです。問題の1つは「家制度」についての誤解があります。「家制度」というのは江戸時代にはなくて、江戸時代は「一族制度」だったんです。加地なら加地という姓のグループ...
2020/02/22【石文化対談 】
吉田:最近、同じ気持ちの人が集まってつくる非血縁の共同墓が少し出てきております。 加地:いや、そこがお墓がいま問題に突き当たっているところですよ。いまの個人主義というものの徹底化の果てにんいがある...
2020/02/22【石文化対談 】
吉田:建立される方の個性や固有さが反映されたお墓をつくりたいというのはとても大切なお墓づくりの要素だとおもいますが、反面1つの矛盾を胎んでいた。「自分らしさ」をお墓の何処にあらわすか。いちばん簡単にできるのは言葉で...
2020/02/22【石文化対談 】
吉田:確かに、お墓っていうのは、私たちの生活の歴史を語り合う場所であり、あるいは泣ける場所であったり、反省する場所であったりするわけです。全国の中でもお墓参りが一番多い県は鹿児島県なんですね。一週間に2回ぐらいいく...
2020/02/22【石文化対談 】
加地:お墓は、具体的だから言いやすい。いま経済の問題ばっかり言われるのは仕方ないかもしれないが、ほんとうに大事な問題は家族です。お墓に触れてだったら、家族が大事ということがよく分かるから、それをおっしゃるのがいい...
2020/02/22【石文化対談 】
吉田:つき詰めていくと、人類がお墓について抱いているほんとうの気持ちはすこしも変わらないと思っています。なぜお墓をつくるのか。これは理屈じゃないということです。自然な悼む気持ち、これが原点で理屈じゃない。この原点...
2020/02/22【石文化対談 】
吉田:どの家だって最後は病院にお世話になりますよ。それは分かってますよ。だけど、そこいくまでに、家族がどれだけの世話をするか。その世話のあり方も大切に考えなければいけないわけです。介護福祉士のお書きになったエッセ...
2020/02/22【石文化対談 】
加地:いやほんと。日本には全優石あるじゃーないですか。全優石がなぜ日本にあるかということの意味合いですよ。 中国は土の墳ですから、せいぜいその印としての碑をつくる石屋さんはあるでしょうが、全優石はできないで...