「さぁ、お墓をキレイにしよう!」と墓石を磨き始める前に、みなさんにぜひ知っておいて欲しいことがあります。それは「間違った洗い方をすると、墓石に傷が付く恐れがある」ということです。せっかく購入した新品の墓石が一回の間違った洗い方で傷だらけになってしまったらたまりません。
そこで今回は、正しい墓石の洗い方を紹介したいと思います。みなさんは墓石を洗う際に何を使っていますか? タワシと家庭用洗剤でゴシゴシ洗ってはいませんよね? それは墓石をもっとも傷つけてしまう方法なので、絶対にやめてください!
まず、タワシではなくスポンジや歯ブラシを使い、家庭用洗剤ではなく墓石専用の洗剤を選びましょう。タワシで擦ると表面コーティングを剥がしてしまう恐れがありますし、家庭用洗剤はシミをつくる原因になることがあります。
お墓を掃除する際に持って行くべきグッズはこれ!
・スポンジ
・歯ブラシ
・雑巾/タオル/布
・墓石用洗剤
・植木の手入れもする場合は、スコップや鎌、剪定用ハサミ
・玉砂利の洗浄もする場合は、玉砂利用ザル
墓石の洗い方の具体的な手順は次の通り。
水に濡らしたスポンジや布で墓石の高いところから下へ向かって、丁寧に拭いていきます。このときはまだ墓石用洗剤は付けず、水洗いをしましょう。苔が付いている場合、付けたままにするか取り除くかは自己判断ですが、苔を取り除いたほうが墓石は長持ちすると言われています。
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一通り拭いたら、墓石用洗剤を付けて再度洗います。このとき、シミにならならいか、墓石の裏側などの目立たないところで確認したほうがよいでしょう。
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洗い終わったら、次は文字彫刻の部分です。ここは歯ブラシを使って、細かいところまでキレイにします。
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最後は乾いたタオルで水分や汚れをきれいに拭き取ります。苔を発生させないためにも水分は残さないようにしましょう。
お墓の掃除が終わったら、墓石以外も一緒にきれいにしてしまいましょう!
<敷地内掃除>
落ち葉や雑草を取り除きます。植木がある場合は剪定しましょう。
墓石のまわりの玉砂利が汚れている場合は、スコップで掘り出し、ザルに入れて水洗いしてから敷き直します。
<小物類>
線香皿や花筒などのステンレスの小物類は取り出して歯ブラシなどで中をきれいにしましょう。
<その他 注意点>
お供え物は持ち帰りましょう。残しておくと、鳥などに食べ散らかされ、せっかくきれいにしたお墓が汚れてしまう原因になります。
ビール缶なども同様に持ち帰りましょう。缶のサビが墓石につくことがあります。
これらの掃除方法は一般的なもので、墓石の種類などによっては洗い方も異なる場合があります。専門的な点もあるので、難しいようであれば無理をせずに、石材店に相談をしましょう。