亡くなった方をいつも身近で供養したい、あるいはなかなか気持ちの整理がつかないという場合に、遺骨の一部(たとえばのどぼとけなど)を、お手元で供養する、いわゆる「手元供養」というものがあります。
お骨を納める容器は、ペンダント、指輪、ブレスレットなどのアクセサリーや小さな骨壺や置物などがありますが、肌身離さず着けておけるペンダントが中でも人気のようです。
遺骨ペンダントを作られる背景には、いつもそばに故人を感じていたい、近くにいて見守って欲しいという声のほか、先祖のお墓が遠い、仏壇は兄弟などほかの家にあるが身近で供養をしたいという理由も聞かれます。
物理的にお墓との距離がある場合に、分骨まではしなくても身近で故人の供養をしたい、という発想から遺骨ペンダントが人気を呼んでいるようです。 ちなみにお骨を2か所以上に分けて納骨する場合は分骨証明が必要となりますが、遺骨のごく一部を形見として身近に置く場合はこうした手続きは必要ありません。
遺骨ペンダントは、遺骨や遺灰を容器内に少量納めてネジや特殊樹脂で封入するタイプが一般的です。材質はゴールド、プラチナ、ステンレス、チタンなどさまざまです。 デザインも普通のアクセサリーと変わらないシンプルなものなど多様に出回っていますし、ダイヤモンドなどの宝石をあしらったおしゃれなものもあります。 いずれの場合も大切な遺骨を納めるものですから、劣化しにくい素材で長く使えるものを選ぶことをおすすめします。
納めることができる遺骨の量はメーカーによっても違いますが、おおよそ米粒、1、2粒ほどの量です。多くのペンダントは専用のドライバーなどで内側に遺骨(粉状にする場合もあり)を納めネジでしっかりと留める、あるいは特殊樹脂で封入するなどします。 肌につけるペンダントは長く使っているうちに汗で金属が劣化することもあります。 アフターケア、メンテナンスも請け負っている信用のおける業者で購入することをおすすめします。