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石文化対談

いまほんとうに大事なのは「家族」です

2020/02/22 【石文化対談】

加地:お墓は、具体的だから言いやすい。いま経済の問題ばっかり言われるのは仕方ないかもしれないが、ほんとうに大事な問題は家族です。お墓に触れてだったら、家族が大事ということがよく分かるから、それをおっしゃるのがいいと思いますね。

吉田:確かに家族の問題がいま最も切実な課題になってきた。「自然葬」とか「散骨」といったことが今更になぜ運動になってきたかといえば、ほんとうのことをいえば、自分は親の面倒はみるけれども、じゃあ自分の子どもたちは親である自分の面倒をみてくれるか、見てくれると期待してもあてにならないし、見てくれと言ってはいけないんじゃないか、とある世代からおもう氷魚たちが増えてきた。そういう心の矛盾の感覚があって、じゃあ「自然葬」とか「散骨」でもいいかもしれないという断念を呼び起こしている、とおもうわけです。

加地:それはいかんでや。非常に気弱な、だらしない世の中なのかな、それは阻止しなけりゃいけません。

吉田:それは先生、消費者の調査をしてもはっきりでてくるんですよ。親がね遠慮しちゃってるんですよ。

加地:わかった。それならね、自分の財産全部処分してしまえばいい。なぜそれをしないんですか?

吉田:そこは本音のところで考えなければいけませんね。今介護保険というものがでてきましたね。介護保険というのは、昔は年寄りの介護は家族の役割だったものが、社会でやりましょうということですよね。いわばサービス産業の究極のかたち、最終産業みたいなもので、そこにたくさんの産業が参入してきているわけです。家族に面倒を見てもらわなくて良いんじゃないかというのが、介護保険の考え方ですから、政治、社会がどうしようもなく、そのように動いてきているんじゃないでしょうか。

加地:それなら私は選択の道を2つつくってくれと言っているんですよ。1つは、従来の伝統的な家族主義で行くという人。これは子どもに財産を与え、そして子どもにもちゃんと面倒をみてもらう。もう1つは、個人主義の徹底ね。この人たちは己の財産をそっくる全部自由に処分して、寿財団という特殊法人に全部寄付する。ただし、処分したあと自分が何年生きられるかわからないから、財団に一生面倒をみてもらえるようにする。その財団はその財産は僅かしかない人がいるかもしれない、それはかまわないんですよ。そのかわり与えられる部屋とか何とか一切文句いわない。そういう層をつくっていいでしょうね。あるいは地元に寄付する人もおるでしょう。その人の分も、お互いにみな分け合えばいいわけでしょう?あなたはどちらを採りますかと、そういう選択をはっきりとさせることが大事なんですよ。個人主義をえらぶ人はそれでいく、家族主義を選ぶ人はそれでいく。そのかわり、家族主義を選ぶ人の場合は財産を相続させるときには相続税を安くする。ちゃんと財産が継続されて、お墓を守っていくのは相続財産でやっていく。中国人は祭田と書きまして、お墓を含めて先祖のお祭りごとをおこなう費用をまかなうための田があったんです。それは長男がかならず継承するもので、あとの財産は全部均等割りなんです。

吉田:長男の相続財産の特権は祭田だけなんですか。

加地:はい。祭田だけで、しかもそれは自分で勝手にできない。それを使って祖先の祭りをする。これは自分で処分できないんですよ。共有財産、ただ管理だけは長男がすると、そうしてるんですね。だから私は民法を改正して、お墓を管理維持するための財産というのはちゃんと残すべきだと言うんです。これは共有でもいいんです。共有の法人をつくって、そこでお墓の管理をちゃんとしてもらう。掃除をして、お花を供えてもらって。家族が遠くに住んでいるとか、むずかしければそういうことできますよ。先祖を祭る財産については、税金をなくす、相続から免除するということぐらい国家がすべきですよ。だって日本の家族というものがきちっと成っていけるのならば、国家にとってプラスにきまってますからね。 個人の死後の財産を前もって寄託して運用してもらうっていうのは、まだやってないですよね。

吉田:やってないね。

加地:あっていいでしょう?その財産の一部でお墓の管理をしてもらうというのは、いいじゃないですか。そんなに費用かからないですよ。お墓の掃除と花をね、ちょっと供えながらでも、月に1回でいいですよ。

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