2022/12/12 【お墓と供養】
師走に入ると、新年を迎える準備が着々と進んでいき、それに合わせて様々な行事も行われます。たとえばキリストの降誕祭「クリスマス」も、もとをただせばキリスト教の宗教行事です。キリスト教の教会では、クリスマスを迎える4週間前から「アドベント(待降節)」に入り、キリストの誕生日を祝う準備を始めます。
<12月中に着々と進む新年への準備>
このように、キリスト教に限らず様々な「準備」が進められていくのが12月です。
12月に入ると各地のお寺では「御身拭い」や「煤払い」といった行事が行われます。
御身拭いとは、お寺の本尊である仏像を布で拭き清める行事です。煤払いはいわゆる大掃除ですが、大きな竹を使うなど儀式的に執り行うところも少なくありません。
また、神社でもしめ縄が新しいものに変えられるなど、穢れを払う行事が行われます。
除夜の鐘はその年の締めくくり。大晦日の夜に寺院の梵鐘をつく行事です。除夜とは大晦日の夜のことを指し、一年間を振り返り、感謝の気持ちを表します。正式には「除夜法要」「除夜会(じょやえ)」というその年、最後の法要になります。
<年末にもぜひお墓参りを>
またお寺によっては12月中旬以降に、「納めの不動」「納めの観音」「納めの大師」というようにご本尊によって呼び名は変わりますが、その年最後の縁日が立つこともあります。
正月用品や縁起物を売る露店が境内に集まり「歳の市」として賑わいます。
初詣とはまた違う、年末独特の雰囲気もまた情緒があってよいものです。
1月の初詣にばかり目がいってしまいがちですが、12月中の「新年を迎えるために着々と準備を進めている」神社仏閣をお参りするのも「師走詣で」として清々しいものです。
年末にご先祖のお墓にもお参りし、きれいに掃除をして、こちらも新年を迎える準備をされてはいかがでしょうか?