2021/11/01 【明日を楽しむレシピ】
ここ数年よく耳にする「クラウドファンディング」という言葉。とくに最近では、さまざまな事業の支援や継続のために、インターネット上のSNSなどで呼びかけられることが増えました。
<少額から相手を支援できる「多くの人」による「資金調達」>
クラウドファンディングとは「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を合わせた造語です。略してクラファンと呼ばれることもあります。
不特定多数の人が、他の人たちや組織に財源を提供したり協力をすることを意味します。
日本でも使われ始めた当初は、ベンチャー企業への出資、発明品の開発、科学研究、公共性の高い社会活動やプロジェクトの資金調達のために呼びかけられることが多くありました。
ここ1年半に及ぶコロナ禍では、ファンによるアーチストへの支援、店舗の経営継続応援などの呼びかけも目立ち、友人、知人から声を頼まれたこともあるのではないでしょうか?
クラウドファンディングが、いわゆる「寄付」と違うのは、多くの場合、対価として支援者へリターン品(返礼品)が渡される仕組みであることです。もちろん純然たる寄付を募ることや、投資型のクラウドファンディングもあるようですが、私たちが接する多くは起案者がネット上でプロジェクトを立ち上げ、支援金を集めることが多いようです。
たとえば新しい商品を作りたい、コロナ禍で仕事の減ったアーチストを助けたい、お店の経営を継続させたい、あるいは環境や動物保護への協力などが身近なところです。
<起案者やシステムを理解して無理をしないことが大切>
その仕組みは、インターネット上のクラウドファンディング・サービスサイトに起案者が申し込み、計画性等や資金の使い道等、多くの審査を受けたうえで、そのプロジェクトのクラウドファンディングを開始します。
多くのプロジェクトは「リターン」を何種類か設定しています。
たとえば支援金額が1万円ならオリジナルTシャツ、5千円ならステッカー、千円ならお礼の手紙、というように金額によってリターンも変わってきます。
環境保護など公共性が高い場合は 商品やサービスなどのリターン(返礼)がない、純然たる寄付の場合も多いです。購入型の場合は、そのプロジェクトの商品を購入することで支援につながります。
このように一般化してきたクラウドファンディングですが、それでもいきなり知り合いなどから依頼されて、戸惑うこともあるのではないでしょうか?
まずは起案者とクラウドファンディングのシステムを自分自身が信用できるか、をしっかりと考えましょう。乗り気でないときは支援する必要はありません。支援する場合は、無理をしない金額を選ぶことも大切です。
クラウドファンディングのサイトには、そのプロジェクトの収支計画も記載されていますので必ず確認しましょう。
「資金調達」のハードルが下がり、少額でも集めることができるクラウドファンディング。ただお金を集めるだけでなくお礼のシステムも整い、様々な可能性が広がります。
きちんと理解した上で利用し、生きたお金の使い方につながるとよいですね。