2020/04/02 【快適くらしのレシピ】
収束がなかなか見えない新型コロナウィルス。外出自粛や自宅待機が増える一方、あちこちで買い占め騒ぎも見受けられました。
流通そのものがストップしてしまうことはありませんが、品薄の状態が続くのは日々の食事に対して不安にもなりますね。また、家にいる時間が長くなり外出機会が減れば、それだけ買い物の頻度も下がります。どうしても缶詰やレトルト食品を頼りがちになりますが、塩分や油分の調整がきかないところが気がかりです。日本古来の保存食を大切にし、ご自身で日持ちのする作り置きをしてみてはいかがでしょうか。
<日本は保存食が豊富な国>
保存食と非常食が混同されていることもありますが、非常食は災害時などいわゆるインフラが止まったときにも食べられるものを指します。常温保存ができて調理に手間がかからないものです。あらかじめ非常食専用に作られた食品もあります。
保存食は乾物、燻製、煮物、漬物などの調理法で長期保存が可能になったものを指します。
もともと日本は保存食を作ることに非常にたけた国です。魚や海藻などの海産物、シイタケ、切り干し大根などの野菜類、長期保存の可能な漬物など、毎日の食卓を見まわしても実は多くの保存食に彩られています。
<ひと手間加えて長期保存を>
また、どうしても外出を控えがちになると、生鮮食品を買いづらくなりますが、特にビタミンが豊富にえられる野菜類は長期保存ができる方法で調理し、作り置きしてみてください。
野菜、豆腐などの生鮮品は冷凍ができませんが、一度火を通してから冷蔵庫で保存をすれば、日持ちがかなり長くとれます。
そのままだと傷みやすい青菜類も茹でて冷凍をしておけば、すぐにみそ汁やお浸しに使うことができます。
また、昔からの塩、醤油、味噌に漬けておく、という保存方法もあります。思い切って自分で干物や燻製を作ってみるのもいいですね。
古来の保存食を大切にし、日々の食材で少しずつ作り置きをしておく。先人からの知恵を今こそ活かしていきましょう。