2018/01/11 【快適くらしのレシピ】
夏バテがあるように、冬にも「冬バテ」があるのをご存知ですか?
夏バテの場合は、外気の暑さと冷房による室内との温度差が原因となり、自律神経が乱れてしまうことを指しています。これに対して「冬バテ」は、寒さで身体がカチカチになっているところに、年末年始などの忙しさなどから交感神経が活発に働いてしまい、心身が休まらずにどんどんバランスの悪い状態になってしまうことを示しています。
風邪を引いたわけでもないのに、やる気がでない、だるい、肩が凝る、疲れが取れにくい、などの倦怠感の症状が出たら、それは「冬バテ」かもしれません。
<「冬バテ」は日常生活の質が落ちてしまいます>
冬は、どうしても外出がおっくうになり室内にいる時間が増え、夏のように溌剌と体を動かす機会が減ってしまいます。運動する機会が減ると、おのずと血行も悪くなってしまいます。
また、日照時間も短く、暗くなるのが早いので、どうしても気分もふさぎ気味になりがちです。身体は寒さの中で自然と体温を維持しようとし、緊張状態が続いています。そのために本来はリラックス時に働く副交感神経の働きが弱まり、休んだ気がしないような状態になってしまうのです。夏バテにくらべてやっかいなのは「冬」という季節性も伴って、ひきこもりがちになってしまうこと。
冬の病気というと、風邪やインフルエンザ、ノロウィルスのような「猛者」にばかり気を取られてしまいますが、実は「冬バテ」も日々の生活の質が落ちてしまうやっかいな症状です。
<身体を冷やさないことが第一です>
「冬バテ」かな?と感じたら、まず、身体を冷やさないように注意しましょう。身体を芯から温めることが大切です。あまり熱くない38~40度くらいのお風呂にゆっくりと入ること効果的です。
また、外に出るときは、室内で先に防寒着を身に着けてしまいましょう。とくにマフラーはいったん冷えてしまった首筋に巻いても効果は半減。寒い外気に触れる前にまず身体を温かく準備してください。ちょっとコンビニへ、ちょっとポストへ、というときも億劫がらずに防寒してお出かけください。
運動も大切ですが、なかなか出かけられない場合は、室内でできるストレッチ運動やスクワットなどを習慣にするのもよいでしょう。朝夕10分でも続けてみてください。
そして「バランスの良い食事と規則正しい生活を」というと当たり前のことのようですが、いわば「これらによって自律神経の乱れを正しく戻す」ことが大切です。
年末年始休暇で乱れがちだった睡眠時間や食習慣。自然の流れに沿った生活習慣に戻して冬バテを解消していきましょう。