2017/01/05 【カルチャー情報】
毎年1月11日になると、柔道などの武道場で初稽古とともに鏡開きをする様子がテレビで放映されます。
子供たちが、こざっぱりとした稽古着でお汁粉をすする姿はほほえましく、また初稽古ならではの緊張感も伝わってきます。世間的にもお屠蘇気分も抜けて、本格的にエンジンがかかるのがこの時期ではないでしょうか?
<1月11日に鏡開きとしてお餅を食べるのが一般的です>
鏡開きは、お正月にお供えした鏡餅を下げて食べるという年中行事です。
一般的には松の内(1月7日まで)が終わった後の1月11日に行いますが、15日や20日など旧暦のお正月にする地方もあります。
神仏に感謝しながらお供え物をいただくことで、今年一年の無病息災を祈るという意味があるとされています。
お供えしたお餅は捨ててしまったりせずに、美味しくいただくようにしましょう。
お餅は刃物を使わずに叩いて小さく分けます。刃物を使わないのは、鏡餅には神様が宿っているという言い伝えや、「切る」ことは縁起が悪いとされているためです。
しかし10日以上もお供えしていたお餅は、簡単に割れないこともしばしば。その場合は、半日ほど水に漬けると表面が柔らかくなります。これを電子レンジで温めると、手でちぎれるくらいに柔らかくなります。
<お汁粉に限らず様々なレシピで楽しみましょう>
通常はお汁粉やお雑煮にして食べますが、黄粉や胡麻、砂糖醤油とあえても美味しいですね。また納豆やチーズ、大根おろしなどをからめれば、甘いものが苦手な方でも召し上がれます。
かき餅といって、お餅を油で揚げ塩を振って食べるのも、揚げせんべいのようで子供たちにも人気です。
最近の鏡餅は、真空パックになっていたり、開くと小さな切り餅が小分けに入っていたりと、あとから食べやすいように工夫されているものも多くなりました。
インターネット上のレシピサイトでは、お餅を使った様々な料理が紹介されていますので、それぞれの好みに合わせた味付けで一工夫されてはいかがでしょうか。
「縁起物」を家族みんなで食べて、今年も無病息災に過ごしましょう。