2016/01/13 【快適くらしのレシピ】
「頭寒足熱」という四字熟語があります。頭は冷やし、足は暖かい状態がいいという意味です。しかし、現代人はエアコンを利用する機会が多いので、頭は熱くぽーっとなっているのに、足元は冷えたままということが少なくありません。床暖房やホットカーペットがないご家庭では、エアコンを使って足元から暖める方法はあるのでしょうか。
エアコンでは頭寒足熱が難しい
東洋医学の世界では、頭寒足熱の状態がよいとされています。多くの病気は、反対の「頭熱足寒=冷えのぼせ」によってもたらされるのではないかと考えられているからです。頭熱足寒になると、頭は熱くてのぼせているのに、足やつま先は冷えているという状態になってしまいます。
頭寒足熱となるため、お風呂に入ったり、冷たい食べ物を避けたりと、さまざまな方法があります。普段部屋で過ごしているとエアコンで体を温めることはできますが、足先を温めることは簡単ではありません。そこで、エアコンがきいた室内で足元を暖める方法を考えみましょう。
扇風機で室内の空気を調節しよう
室内で足元を暖める暖房器具として、足専門の足温器やホットカーペット、床暖房などを導入するのが簡単です。しかし、購入するコストがかかり、床暖房だとリフォームが必要になってしまいます。そこでエアコンと扇風機を併用してみてはどうでしょうか。
一般的に、暖かい空気は高いところへ逃げていきます。温度とともに空気が膨張し、冷たい空気よりも軽くなって上昇するからです。エアコンは頭上から風を送るので、熱が頭のほうに溜まってしまいます。一方足下には暖かい空気が溜まらず、さらに隙間風が身に堪えます。
そこで、夏に活躍していた扇風機を冬もそのまま利用しましょう。天井に向けて風を送り、温度のムラを解消することで部屋の上下の温度差をなくすことができるので、頭が熱くてのぼせてしまうと感じる方にオススメです。暖かい空気を循環させることで、足下に暖かい空気が流れます。
ぜひこの冬は、寒いからとエアコンの温度を上げず、扇風機と一緒に使ってみて下さい。節約にもつながってお得です!