2015/10/22 【快適くらしのレシピ】
年齢とともに、だんだんと細くなってしまいがちな食ですが、充分な栄養を摂取できないと低栄養状態に陥り、健康リスクが高まってしまうことが指摘されています。低栄養状態とはどのような症状のことを指すのでしょうか。
低栄養状態に注意
加齢によって人は、噛む力や飲み込む力が弱まります。この状態が続けば、硬いものや飲み込みづらい食事を避けるようになり、肉や野菜の摂取量が減少します。さらに、唾液や消化液の量が減ったり、腸の働きそのものも低下したりして、食べ物を食べてもなかなか消化されなくなってしまうのです。
そうした理由から、年齢を重ねるごとに栄養摂取が難しくなります。そうして、体が必要とする栄養を充分に摂取できない状態が続くと、低栄養状態を引き起こしてしまいます。これを防ぐために食事ではなく、間食を摂ることをオススメします。バナナやリンゴなどのフルーツを摂ることで、ビタミンを補うのもいいですし、栄養調整食品のゼリーやドリンクタイプを摂るのもいいでしょう。
低栄養状態になると生じるリスク
低栄養状態では、充分な栄養が摂れていないことを体が察知し、体内に貯蔵された糖分や脂肪、タンパク質を分解してエネルギーに変換します。そのため、まず体重が減少するのが特徴です。
また、人間の体には貯蔵することができない栄養分もたくさんあります。こういった栄養を摂取できない状態になると、骨や筋肉を作ったり内臓機能を維持したりすることが難しくなってしまいます。満足に体を動かせなくなってくるばかりか、免疫力の低下や骨粗しょう症のリスクも高まってしまうのです。
間食でも補える! 動物性タンパク質
低栄養状態で不足しがちなのはタンパク質だといわれています。体重の減少が気になったら、牛乳やチーズ、ヨーグルトといったタンパク質の豊富に含まれる乳製品を摂取するのがおすすめです。ただし、乳製品を毎日の食事に取り入れるのは、なかなか難しいかもしれません。
そこで考えたいのが、間食をして取り入れるということ。健康維持のためには間食はするべきでないと考える方もいるかもしれませんが、食事で足りていない栄養を間食で補うのは決して悪いことではありません。
特に、チーズやヨーグルトは、発酵食品で整腸効果が期待でき、乳酸菌も豊富に含まれているので体にやさしい食品です。低栄養状態を予防するとともに、健康的な毎日を過ごすために、積極的に間食で乳製品を取り入れるようにしてみてはいかがでしょうか。