2015/09/28 【お墓と供養】
葬儀に参列する際には、正式礼装を着用するのが常識です。とはいえ、年々、葬儀の形式も多様化し、認められる喪服の形も変わってきています。洋服で葬儀に参列する場合にはどのような喪服を選べばよいのか、一度確認してみましょう。
男性の喪服
男性の喪服は、黒無地で上下揃いのスーツが基本です。シングル、またはダブルどちらでも構いませんが、ズボンの裾はシングルにしましょう。シャツは白無地を選び、ボタンダウンのものは避けましょう。
ネクタイもスーツ同様黒無地を選びます。ネクタイピンは付けず、結び目にへこみ(ディンプル)も作らないようにしてください。カフスボタンは付けても付けなくても構いませんが、付ける場合にはあまり光沢のない銀台座に黒といったものを選びましょう。
女性の喪服
女性の場合は、黒無地の生地で作られたワンピースやアンサンブルが基本となります。喪服として売られているものは、生地感も独特ですから、カジュアルな綿素材などのものを選ばないようにしましょう。
肌の露出は極力控え、上着は長袖、スカートはひざ下丈を選びます。ストッキングは黒であまり透け感が強すぎないものが良いでしょう。
髪が長い場合は、光沢のない黒のヘアゴムやピンで一つにまとめます。結婚指輪以外のアクセサリーを身に付ける場合は、一連のシンプルなパールネックレスのみにしましょう。また、バッグは黒無地で光沢のない小さなものを選びます。葬儀用として売られているものを使うのが一般的です。
足元にも気を付けましょう
足元に関しても、注意が必要です。男性は、黒のシンプルな革靴を選ぶようにしましょう。つま先はストレートチップがもっともフォーマルですが、プレーントゥでも問題はありません。
女性の場合は、黒の無地で模様や飾りのないパンプスを選びます。ヒールの高いものや細いものは葬儀には向きません。ストラップ付きのものを履く場合、金具が目立たないものである必要があります。
このように葬儀に参列する際の服装には細かい決まりがありますが、昨今では準礼服として紺色の無地を着られるケースなどもあるようです。
一般的な決まりも大事ですが、過敏にならず第一には故人への敬意と喪中にあるご遺族への配慮が伴う服装を心がけることが肝要ではないでしょうか。