2015/08/08 【アンチエイジングのレシピ】
みなさんは、ヒートショックプロテイン(HSP)をご存じでしょうか? これは、傷んだ細胞を修復するタンパク質のことで、美容業界や医療業界で注目されています。
ヒートショックプロテインを増やすことで、抗酸化作用・免疫力が高まり、美肌や病気の予防に効果があると言われています。こちらでは、その効果と増加方法を見ていきましょう。
ヒートショックプロテインの働き 病気の予防と美肌効果
人間の体のあらゆる組織や細胞は、タンパク質で構成されています。しかし、タンパク質は傷つきやすく、過度のストレスを受けることで、正常な機能を失ってしまうのです。一方で、タンパク質が傷つくと、それを修復するタンパク質、ヒートショックプロテインが生まれます。
ヒートショックプロテインは、別名「ストレス防御タンパク質」とも呼ばれ、ストレスや病気で傷ついたタンパク質を見つけて修復してくれます。紫外線による細胞のダメージや炎症を防ぎ傷ついた皮膚のDNAの修復を促進する、コラーゲンの質を向上し生産量を増加させ分解を抑制するなど、美肌効果や健康効果が期待できるでしょう。
効果的な入浴法
ヒートショックプロテインは元々人間の体内にありますが、加齢とともに減少してしまうため、効率的に増やしていくことが必要です。ヒートショックプロテインは、その名の通り「ヒートショック」、つまり体に熱を加えることにより生産量が増加します。それには入浴がもっとも効果的です。
まず、体温計で平熱を測り、入浴前と後に500ml程度の水分を補給します。お湯の温度は40~42度くらいに設定してください。
10分くらい浸かると自然に体温は1度ほど高くなり、そのままさらに10分ほど浸かれば1.5度ほど高くなります。体温を38度に上げることで、ヒートショックプロテインを効果的に増加させることができると言われています。入浴後は体を冷やさないように保温し、冷たいものも我慢して10~15分くらい待ちましょう。
洗顔も熱めのお湯で
洗顔石鹸などで洗顔した後に、42度のお湯でよくすすぎ、最後に冷水で肌を引き締めます。これを続けることで、ヒートショックプロテインが増加し、ピカピカのたまご肌を手に入れることができるかもしれません。また、42度の蒸しタオルで顔を5分包む方法もあります。
上記の入浴法の他にも、ホットヨガやお灸でヒートショックプロテインを増やそうというお店もあるそうです。自分にあった増やし方で、免疫力をアップし美肌を手に入れ、イキイキとした生活を送りましょう。