2015/06/18 【アンチエイジングのレシピ】
爽やかな香りと、香ばしい味わいが特長のジャスミンティーを飲んだことがある方も多いでしょう。ジャスミンティーにはリラックス作用があり、ストレス解消に効果的ということはご存じですか? 今回は、ジャスミンティーとその効果について紹介します。
逆転の発想で人気になったジャスミンティー
ジャスミンティーは、中国茶の一つである「花茶」としても知られています。中国茶と言うと、ウーロン茶やプーアル茶を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、およそ200年前に誕生したジャスミンティーは、それらと比べると比較的歴史が浅いお茶です。
当時は、中国南部でつくられたお茶が、北部の皇帝の元へ届くまでに劣化し、香りが飛んでしまうという悩みがありました。そこで、お茶にマツリカの花の香りを吸着させ、豊かな風味を出そうとしたことがジャスミンティーの起源となっています。味だけでなく、香りも楽しめることに注目が集まり、その後の喫茶文化の始まりをつくったとも言われています。
インドでは夜の女王と呼ばれる香り高いお茶
中国で考案されたジャスミンティーは、その評判もあり、他の中国茶と一緒に輸出されるようになります。その中でも、ひと際、人気を博したのがインドでした。
インドではもともと、ジャスミンの花はバラの花と並んで親しまれていました。日没後、濃厚で甘い香りを漂わせることから「夜の女王」と呼ばれ、落ち込んだ気分を持ち上げてくれ、元気を出させてくれる効果があることから、重宝されてきました。緊張をほぐして心地よく眠る目的で、ジャスミンティーを飲む風習が貴族の間でも流行したようです。
近年では、アロマやハーブの香りが持つさまざまな効果が注目を集めていますが、ジャスミンには、インドの言い伝えの通り、緊張をほぐすリラックス作用があるそうです。ストレスを感じやすい方は、寝る前に飲むことでそれを和らげることができるかもしれません。
また、ジャスミンティーの持つ効果は、香りによるストレス軽減だけではありません。近年注目を集める、抗酸化作用を持つカテキンも豊富に含まれているのです。飲むことで、アンチエイジングや美肌効果も期待できるでしょう。
何かとストレスを感じることが多い現代、香り高いジャスミンティーを飲む習慣を身につければ、その負担も軽減されるかもしれません。アンチエイジングにも効果があり、長寿で知られる沖縄でも「さんぴん茶」として親しまれています。歴史や効能を知るとまた違った味わい方ができるかもしれません。