2014/06/01 【明日を楽しむレシピ】
6月頃にシーズンを迎える菖蒲(しょうぶ)、各地の菖蒲園では見事な花菖蒲が咲き誇り、今の季節にしか味わえない観賞ができます。都内には菖蒲の名所といわれる場所も多いのでぜひ出かけたいものです。花菖蒲の美しさや愛でるポイントを事前に知っておけば、さらに観賞が充実したものになりそうです。
花菖蒲(はなしょうぶ)の美しさの決め手とは?
菖蒲が話題になるときに、決まって取り上げられるのが「しょうぶ」「はなしょうぶ」「あやめ」「かきつばた」などの違いです。漢字で書くと「あやめ」も「しょうぶ」も「菖蒲」となるので、同じ植物だと思われがちですが、実際は異なるようです。
よく菖蒲園などで見られるのは「花菖蒲(はなしょうぶ)」です。菖蒲で有名な都内スポット堀切菖蒲園や水元公園、小石川後楽園の菖蒲も、花菖蒲だといわれています。「あやめ」は、水はけのいい地に咲き、花に網目のような模様があります。「かきつばた」は水辺に咲く、花には白くスッキリとしたラインがあるのが特徴です。一方、花菖蒲は湿り気のある土地に育つといわれており、花びらの付け根が黄色く色づいているという特徴があります。
花菖蒲の美しさの特徴は「めしべ」にあるといわれています。めしべがきれいに花弁とマッチして立っている状態が、花菖蒲の美しさを決める一つのポイントだといわれています。
都内の花菖蒲観賞スポット
花菖蒲を観賞できる東京都内のスポットの中でも有名な場所として、葛飾区の堀切菖蒲園と水元公園、文京区の小石川後楽園があります。
堀切菖蒲園は、江戸時代から花菖蒲の観賞名所として知られている場所で、安藤広重や歌川豊国などの錦絵の題材になったことでも有名です。水元公園と共に、毎年6月に「菖蒲まつり」が開催されます。イベントやステージなどを楽しむのもいいですが、堀切菖蒲園では「静観亭」と呼ばれる庭園に咲く花菖蒲を楽しみながら喫茶や会食の楽しめる場所もあるので、ゆっくりと過ごしたい人にはおすすめです。
小石川後楽園では、6月上旬頃に花菖蒲が見ごろになります。期間中は「花菖蒲めぐり」と呼ばれる特別なガイドツアーも開催されるそうなので、足を運んでみると新しい発見がありそうです。梅雨のじめじめした時期に、可憐に咲く花菖蒲を愛でて、心を和ませたいものですね。