2014/05/21 【明日を楽しむレシピ】
世界には色々な休憩の仕方があります。
日本では、休憩というと日本茶やコーヒーでほっこりするのが定番ですが、私たちにとっては当たり前の行為でも、外国人にとっては不思議に映る変わった習慣かもしれません。もちろん、私たちが世界の休憩方法を知って驚くこともあります。
そこで、今回はモロッコやドバイなどの中東の国々で行われている変わった休憩方法を紹介します。
甘いミントティー「モロッカンティー」とは
中東諸国であるモロッコやドバイなどでは、食後に「モロッカンティー」と呼ばれるミントティーを飲んだり、「シーシャ」と呼ばれる水タバコを吸ったりして、休憩の一時を過ごすといわれています。モロッカンティーとは、ミントの茶葉を濃く抽出したものです。ただミントの葉を抽出するだけではありません。なんと、砂糖を大量に入れるというのです。
モロッコでは、田舎になればなるほど、このミントティーの甘さが増すそうです。田舎では体力を使う農作業がメインとなるため、砂糖が大事なエネルギー源になるといわれています。一方、都会では、よくある社交場でのちょっとした飲み物として親しまれているようです。特に、脂の多い食事をする前には、砂糖を減らして食前に、という飲み方も行われているそう。これはミントは消化を助ける働きがあるからです。
ミントティーは甘いだけでなく、とても香りがいいもの。ミントの葉は、家庭でも栽培されて親しまれており、料理にもアクセントとして使用されています。
フルーティーな水タバコ「シーシャ」
このモロッカンティーのお供によく楽しまれているのが、水タバコ「シーシャ」です。この水タバコも、中東での団欒風景にはよく見られるようです。高級ホテルでは、ダンスショーや伝統楽器の演奏などを優雅に眺めながら、ミントティーと水タバコで食後のリラックスした時間を過ごすのが定番だそうです。なんだか聞いただけで最高の贅沢ですね。
シーシャの特徴は、普通のタバコとは違い、フルーティーな味を楽しめるところにあります。特にアラブ系諸国の人たちは、アップル味を好むそうです。インド発祥の水パイプがアラブ地域に伝わった後、ガラス細工や陶磁器を用いたシーシャがエジプトで誕生したといわれています。
アップル味の他にも、ぶどうやレモン、ミント、ローズ、チョコレート味など、実にさまざま。成分はタール0%、ニコチンは0.05%含まれているそうですが、ニコチンは水で溶けてしまうため、水タバコを吸うことによってニコチンを摂取することはないといわれています。
そして、何よりシーシャの一番の魅力は、ゆっくりと煙を吸ってのんびりしながら仲間との会話を楽しめるところにあるといわれています。
甘いミントティーとフルーティーな水タバコ。想像しただけでリラックスしてくるものです。いつもの休憩タイムに、ちょっと異国の風を取り入れてみるのもいいかもしれません。