2013/09/12 【終活のレシピ】
子育ても一段落し、夫婦2人きりの生活を楽しむために、その拠点となる『住まい』について考える方が増えています。子供たちと暮らす『住まい』と、夫婦2人もしくはおひとりさまで暮らす『住まい』には、どのような違いを求めているのでしょうか。
2人の生活スタイルに合った「住まい」を求めて
いざ、セカンドライフを楽しもうと思った時、まずはじめにその基盤となる住まいを、生活のしやすい環境にしたいと考えるのではないでしょうか。
元気なうちは子ども夫婦とは別居し、夫婦2人で気兼ねなく余生を楽しもうとお考えの方が増えているようです。
この背景には、核家族化が進み、結婚をすると子供夫婦の多くは独立し、それぞれの生活を確立していることも理由のようです。
一方で、独立した子供夫婦が親夫婦と同居をする為に、2世帯住宅にリフォームというケースもあります。
そのような中で、「今までは気にならなかったけれど、2階への上り下りが億劫になった」「家が広く感じるようになり、なんだか寂しい」「駐車場から玄関までの距離が遠く、荷物の運び入れが大変」など、2人になった途端に、住まいに関する思いが変わってくることがあります。不便なく、暮らしやすい家について、真剣に考えてみる必要があるのかもしれません。
都会の家を離れ、田舎暮らしをしてみるのもいいでしょう。庭で野菜作りといった趣味を楽しむこともできます。
一戸建ての家からマンションなどの集合住宅に越すのも、一つの考え方です。エレベーターなどがある大きな集合住宅では、買い物の荷物の運搬も苦になりません。また、住居スペースが少なくなることで、掃除などを簡単に済ますことができ、庭の手入れなどは一切必要なくなります。すべて管理の方々が行ってくれますので、楽になります。
今の住まいをリフォームして暮すのもいいでしょう。自分たちで使用しやすいよう、細かく仕切られていた部屋を大きく使えるようにしたり、風呂場やトイレをバリアフリーにしてみるのもいいでしょう。
暮らしやすい「住まい」が1番
長年暮らした住まいにとどまるか、それとも暮らしやすさを求めて移り住むか。生活の基盤になるだけに大いに悩むところだと思います。家と家との間隔や、人と人との距離が適度で心地よい住まいを求め、都会を離れる人もいます。
大切なことは、社会と関わりながら、これからの長い人生をいかに楽しく暮らしやすくするか、ではないでしょうか? どうしても体の変化に不自由さを感じてくると、あちらこちら不便と感じるところが増えてしまうのは、仕方ないことです。やはり、これから先のことを考え、暮らしやすい住まいを検討してみることは大切になってきます。
最近では、有料老人ホームやサービス付き高齢所住宅の建築も増え、老後の住まいと介護にも関心が集まっています。当然若い頃とは、生活形態や行動範囲、日常の動線も変わってきます。
理想の棲家をどこに求めるのか? 住まいのことを真剣に考えることも、子育てを終えた世代には必要になってくるのかもしれません。これからの住まいは、積極的に自分らしく生きるための拠点になるところです。だからこそ、暮らしやすさを一番に考え、引越しや住まいの改装などを検討してみるといいかもしれませんね。