2013/08/13 【明日を楽しむレシピ】
成年後見制度をご存じでしょうか? 簡単にいうと、知的障害者や認知症患者、精神障害者のような判断能力が不十分である方々を守り、支援していく制度です。
最近では悪質な業者により高齢者が狙われる事件が多発しています。押し売りや不利益な契約をよく理解できないまま判断を誤り、多額の金額をだまし取られるケースが後を絶ちません。
成年後見制度ってどんな制度?
成年後見制度とは法定後見制度と任意後見制度の大きく二つに分けることができます。簡単に、要点だけ説明しておきましょう。
1)法定後見制度
法定後見制度とは家庭裁判所によって認められた成人後見人が法律上の契約を行ったり、法律行為を行う時に本人の利益を計算に入れ、同意なしで行った法律行為を後から取り消すことのできる制度です。裁判所に選ばれた成人後見人を立てることで本人を保護または支援することができます。
法定後見制度は「後見」「保佐」「補助」に別れており、判断能力の程度で選ぶことができるようになっています。保護、支援する範囲も決められていて程度によって異なりますので、本人の状態に合わせて適切な対応が取られるようになっています。
2)任意後見制度
任意後見制度は本人がまだ判断能力のあるうちに、将来に備えて選んだ代理人(任意後見人)に生活から財産まで法律上の公証人を立てて公正証書で結んでおくというものです。
家庭裁判所が決めた任意後見人監督人のもとで行われるため、本人の意思が明確であるかなど詳しく判断された上で制度をできるため、判断力が不十分になってからの備えとして適切な保護または、支援してもらうことができます。