2016/06/16 【お知らせ】
全優石では世界遺産アンコールワット参道修復事業に協力をしていますが、5/19〜5/31まで現地での技術指導にあたられた群馬 水沢石材株式会社 水沢社長より、現地報告が届きました。
初めてアンコールワットを目の前にしたとき、すこぶる感動したのを、今も思い出します。
私はカンボジアへの渡航も初めてでした。
現地(作業場)に...着くと日本人は私一人。
言葉も通じず不安でしたが、石工の道具(羽ビシャン)を取り、ラテライトを削り出すと言葉は関係なく石職人として道具で話し合えることにきづく。
次の作業がパートナーと協力してスムーズに進む。
一面が終わるとハイタッチでお互いの健闘を讃え合う。
久々に石職人の矜持を感じさせられた(笑)
暑さ40度近くの中、作業着は汗で、まるで衣服を着たまま水泳をしたようにビショビショ。ラテライトの石粉で茶色に染まる。
だが、それがすこぶる気持ち良い!
機械を使わず手加工で石を削るのは 、かれこれ30年ぶり、腕はガクガク、握力はなくなる。だが当時のことを懐かしく走馬灯のように思い出す。
ふと手を休めてあたりを見渡すとアンコールワットが雄大に、しかも美しくそびえ立っている。感動の一瞬だ!
アジアの宝、世界遺産アンコールワットの修復工事に僅かだが関われたこは、とても職人冥利に尽きる。「光栄なこと」でした。
関係者の皆様、ありがとうございました。