2023/08/07 【お知らせ】
お盆は、祖先の霊を自宅に迎えて、いろいろな供物を供え祖先の冥福を祈る行事のことで、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」を略した言葉です。その昔、お釈迦様の十大弟子の一人であった目連の母親が餓鬼道に落ちた時、お釈迦様の教えに従って、多くの僧や貧しい人たちに、食べ物や衣類を施したことで母親が救われたという説話が起こりだとされています。
お盆は7月15日(旧暦)を中心に行われる行事ですが、明治時代に旧暦から新暦に切り替わったことや農作業の関係から、現在では8月15日前後に行う地域が多いようです。しかし主に東京、神奈川、静岡、北海道などの一部では「新盆」、「7月盆」、「東京盆」などと呼ばれ7月15日前後に行われている地域もあります。
お盆時期には、迎え火を焚いたり、家族そろってお墓参りに行き、お掃除とお参りを行うのが一般的ですが、近年、異常な高温によりお墓参りへ行き熱中症になられる方が増えているようですので注意点を挙げさせていただきます。
①暑さの注意点
気温が高い日のお墓参りには、熱中症対策として、帽子をかぶり、こまめに水分補給や日陰で休憩をとるようにしましょう。また、太い血管がはしる首を冷やすことも効果的ですので、冷やしたタオルやネッククーラーなども利用しましょう。それから、石には熱を吸収する特性がありますので、特に黒みかげ石などは、思わぬ高温で火傷する場合もありますので注意が必要です。
②お掃除の注意点
これは夏に限ったことではありませんが、石は硬い素材ではありますが、傷ついたり表面のツヤが落ちたりする恐れがありますので、たわしやブラシは避け、雑巾などの柔らかい布を使いましょう。また、家庭用洗剤を使うと墓石のシミや傷みの原因になることがありますので使用しないでください。汚れがひどい場合は、墓石専用の洗剤や、弱アルカリ性の洗剤を水で薄めて使うようにしてください。この時期は高温多湿により雑草の生育が早くなっていますので、少し大きめのゴミ袋を持参すると便利です。
③お供え注意点
お墓に食べ物などをお供えすると、腐って異臭を放ったり、野生の動物を呼び寄せることになり、周りやお寺様のご迷惑となりますので、お参りが終わったら放置せずに必ず持ち帰るようにしましょう。また、火の点いたタバコや、風の強い日のお線香は火事の予防の為に、火を消してからお帰りになられるのがよいでしょう。それから、生前好きだったからとお酒を墓石にかける方が稀にいらっしゃいますが墓石が痛みますのでやめた方がよいでしょう。
以上を参考にしていただき、どうかご家族お揃いで素敵なお墓参りをされますようお祈り申し上げます。
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「正しいお墓参りの仕方」
「墓参りでNGなこと」