2021/12/16 【明日を楽しむレシピ】
今年のクリスマスは少しずつ街も賑わいを取り戻し、あちらこちらでイルミネーションがともされるニュースも耳にします。各地でのクリスマスイベントも十分な距離を取るなど工夫を重ねながら開催されているようです。そんなイベントの中でも昨今よく耳にするのが「クリスマスマーケット」です。
<アドベント期間中だけに開かれる市>
クリスマスマーケットはドイツやオーストリアを発祥とした、まさしくクリスマスシーズンに都市の広場で開催されるイベントのことを指します。13世紀には誕生していたという一説もあり、欧米では古くから人々に愛された催しものです。
通常は、アドベント(待降節、降臨節)と呼ばれる、11月30日に最も近い日曜日からクリスマスまでの約4週間に開催されます。
アドベントには、4本のろうそくを用意し、1回目の日曜日に1本目に火をともし、2回目、3回目とともしていって、クリスマスイブに真ん中の大きなろうそくに火をともします。
日一日と、キリストの誕生(降誕)を待ち望む1カ月であるわけです。
日本で12月を師走と呼び、お正月の準備に追われながらも1日ずつ楽しみが増していくのとよく似ていますね。
<ホットワインや美味しい料理などテイクアウトも>
このアドベント期間中に開催されるのがクリスマスマーケットです。夜が長く天気に恵まれないドイツらしい習慣ですが、今日ではヨーロッパ各国やアメリカなどでも一般的な催しものになってきています。
本場では、センターには大きなクリスマスピラミッドが設置されて、ホットワインやホットチョコレートなど身体が暖まる飲物や食べ物が売られます。またクリスマス飾りやプレゼントなどの出店も連なります。日本の露店よりもはるかに本格的で木造の小屋造りになっていることが多いです。
日本でも最近は商業施設の広場や公園などで開催されることが多くなりました。昨年は感染症の影響でほとんどが開催中止されましたが、今年はスペースを十分にとるなど工夫をしての開催も見られるようになりました。
街にイルミネーションがともるといよいよ年末という気分も盛り上がり、心も新年を迎える準備に入っていきます。
クリスマスマーケットに限らず、テイクアウトでも本格的なクリスマス料理が楽しめるようになりました。ぜひご家族でおうちのテーブルを囲んで穏やかなクリスマスをお過ごしください。