2015/11/19 【明日を楽しむレシピ】
健康で快適な暮らしを送る上で、自宅に求められる要素はさまざまです。特に歳を重ねていくと、例えば、手すり、幅のある通路、床における段差の有無などが重要になりますが、そのなかで忘れがちなのが「椅子」です。利便性の高い生活を送るためには、使い勝手の良い椅子が欠かせないと言います。
生活における椅子の重要性
1人ひとりの身体や精神などに適した環境づくりには、「シーティング」という分野があります。対象者の置かれた状況を考慮し、椅子や車椅子をより適合した形にするもので、シーティングコンサルタントと呼ばれる専門職も存在するほど重要視された分野です。身体に合った椅子がもたらす恩恵は非常に多いとされますが、例えば、次のようなプラスの面があるとされます。
・身体機能および神経の働きを促進する
・食事が容易になる
・腰などへの負担が軽減される
・呼吸機能が向上する など
椅子選びにおける要点
椅子選びは、シーティングの専門家にアドバイスをもらうのが最良な手段ですが、要点をおさえておけば自分でもできます。主に以下の3点に注意して探してみましょう。
・身体の大きさに合わせる
自分の身体の大きさに合った椅子に座ると、正しい姿勢を保ちやすくなり、あらゆる行動がスムーズに進みます。椅子のサイズの目安は、座面の高さと膝下の長さが合っていること、座面の奥行きとお尻から膝までの長さが合っていることです。
・姿勢が安定するかどうか
座ってからも椅子を前後することがあるため、ひじ掛けの高さなどが、もっとも身体に合ったタイプを選ぶようにします。背もたれは腰から背中、そして肩や頭までを支えてくれる椅子がいいとされます。
・重量の軽い椅子を
日常生活のなかでは、椅子を引いたり、持ち運んだりする場面が出てきます。その際、あまりに重い椅子だと身体に負担がかかってしまい、何かしらの怪我につながる可能性もあるでしょう。あらかじめトラブルを防止するためにも、できるだけ軽い椅子を選んだほうが無難です。重量は3kg~5kgいいとされます。