2015/01/24 【アンチエイジングのレシピ】
最近、物忘れが多くなったと感じることはありませんか? そんなときに知っておきたいのが大豆の効能です。大豆には、脳の中で情報をやりとりする神経伝達物質の分泌を高める効果があるといわれており、物忘れの対策として効果的という説があります。その大豆の効果を見てみましょう。
大豆に含まれる物忘れにいい成分「レシチン」
大豆には、物忘れに効くといわれる成分が複数含まれているといわれています。その一つが「レシチン」です。レシチンは、大豆だけでなく卵や肉などにも含まれるリン脂質の一種。細胞の膜を構成しており、脳細胞でいえば40%も含まれている重要な物質です。
レシチンが物忘れにいいといわれているのは、脳の中で情報伝達を行う「アセチルコリン」の原料になることが理由です。老人性認知症にかかった人の脳には、アセチルコリンが非常に少ないことが分かっています。アセチルコリンが不足すると神経細胞間の伝達がうまくいかなくなることから、物忘れが起きるといわれているのです。アセチルコリンのもととなるレシチンは、脳の神経細胞が正常に働くのに必要不可欠な成分なのです。
「大豆セリン」にも記憶力を高める効果が
また、他にも大豆に含まれる成分で、物忘れにいいといわれるものがあります。それは、「セリン」です。セリンには、老化して硬くなってしまった神経細胞膜の弾力を回復させる作用があるため、結果的に脳の情報伝達機能が高められるといわれています。
最近の研究では、中高年149人が大豆セリンを摂取したところ、記憶力の年齢が12歳も若返ったと報告されました。また、無気力になっていた人が、大豆セリンを摂取することで記憶力が向上し、外出したり新聞を読んだりができるようになったという例もあるそうです。
このように、大豆には脳の伝達機能を高め、私たちが日々何気なく行っている記憶をサポートしてくれる成分が豊富に含まれているのです。
大豆をとる機会は、私たちの日常の食卓に豊富にあります。例えば、大豆を原料とする味噌を使った味噌汁はその代表といえるでしょう。他にも、大豆を使った料理を積極的に増やすなどして今から物忘れを予防するのはいかがですか?