2015/01/13 【アンチエイジングのレシピ】
初孫に恵まれて以来、可愛くて仕方がないと感じる方は多いでしょう。しかし、実際のところ、孫との付き合い方に悩むケースも多いようです。どうすれば孫が喜んでくれるのかと試行錯誤している方もいるのではないでしょうか。
悩んでいると徐々に自信がなくなってしまうものですが、祖父や祖母としての存在の価値を理解すれば、孫と付き合うコツも見えてきます。
祖父母の役割を知る
孫との付き合いに悩む背景には、どうかかわっていいか分からないという気持ちがあるようです。可愛い孫はつい甘やかしてしまったり、物を与えすぎてしまったりと過保護になることもあるでしょう。でもこのような振る舞いが行き過ぎると、子育ての観点から父母世代によく思われないこともあります。
悩んだときは、祖父母の役割について少し考えてみるといいかもしれません。祖父母の強みは、これまでの人生で多くの経験を積んできた大先輩であるということ。自らの子供時代を思い出して、竹とんぼやけん玉、おはじきなどの伝統の遊び方を教えるといったコミュニケーションの仕方もあります。また、遊びを通してあいさつや食事のマナーを教えるのもいいでしょう。孫にとっても父母にとっても、人生の先輩である祖父母とのかかわりは、普段の生活では出合えない貴重な体験になるはずです。
「教える」というと構えてしまいがちですが、特別意識しなくとも、いつもどおりの語り口でいいのです。孫はそんな祖父母と一緒にいるだけで、自然と学んでいくものです。
昔と違う子育て法を「受け入れる」ことも必要
祖父母と父母世代で問題になりがちなのが「子育てに対する考え方」です。祖父母世代と父母世代では、子どもの教育方法についての考え方にギャップがあり、これが壁になることがあります。例えば、「抱き癖がつくからよくない」といわれていた抱っこも、近ごろは親の愛情を伝えるひとつの手段として積極的に行うべきという風潮になってきています。父母世代のこのような新しい考え方を受け入れ、でも、ときには先輩として助言するというのが祖父母の役割ではないでしょうか。
孫とのコミュニケーションは難しいものではありません。あまり気負うことなく、最も自然な形で接することで孫との関係が築け、一緒に過ごす時間は充実するはずです。