2014/12/19 【カルチャー情報】
高級ホテルのラウンジなどで、よく提供されているアフタヌーンティーでよく見るのは、三段のスタンドに重なったお皿に盛られたサンドイッチやスコーン、ケーキ。何気なく楽しんでいるこのアフタヌーンティー。本場イギリスではどのような意味があるのでしょうか? また、本格的なアフタヌーンティーのメニューや、作法などを参考にして、自宅でも楽しんでみたいものです。
「アフタヌーンティー」の本来の意味とは?
「アフタヌーンティー」は、イギリスの貴族たちの間で、1800年代中頃に始まった習慣だといわれており、午後に紅茶と共に軽食やおやつを楽しむものです。昼食と夕食の間の、小腹が空く時間に、パンやお茶をいただき、仲間と語らいながら過ごしたのが始まりといわれています。その後、高級なティーセットを使うようになったり、社交パーティーの場へと発展したりしたことで、礼儀作法なども生み出されたといわれています。
アフタヌーンティーは、イギリスの貴族たちの間では、ただのティータイムや食事という位置づけではなく、重要な社交の場でした。また、礼儀作法を学ぶというのもアフタヌーンティーの役割。礼儀として、正装で参加する必要があったのだそうです。
正式なサンドイッチの具は、きゅうりのみ!
アフタヌーンティーといえば、二段か三段のケーキスタンドです。サンドイッチ、スコーン、ペストリーといわれるケーキの3つで構成されており、紅茶と共に楽しむのが正式といわれています。
食べる順は、「サンドイッチ→スコーン→ペストリー」と決まっています。中でも最も重要なのは、スコーンといわれており、アフタヌーンティーの評価が決まる大きな要素の一つだったそうです。焼き立てのスコーンを、上下に割って、クロテッドクリームやイチゴジャムなどを塗って食べます。クロテッドクリームとは、生クリームとバターの中間のような、乳脂肪分の高いクリームで、スコーンに塗りやすくサラリとしているのが特徴です。
また、サンドイッチは、白いパンにきゅうりだけを挟んだものが昔から定番だったそう。今ではさまざまな具材が使われていますね。ペストリーには、フルーツタルトやパウンドケーキなどがよく使われます。上品な甘さが好まれているようです。
今、日本で楽しむことのできるアフタヌーンティーのメニューは、もっとバラエティに富んでいますが、伝統的なものは、意外とシンプルなようですね。本格的なアフタヌーンティーを自宅で楽しむポイントは、シンプルなサンドイッチと、スコーンに添えるクロテッドクリームにあり! お店でアフタヌーンティーを楽しむためのグッズや食材を探してみると楽しそうです。