2014/11/07 【終活のレシピ】
介護などの重労働は、年配者や女性にとって身体的に負担が大きいものです。実際、重い物を持ち上げて運ぶ作業は、腰を痛めることもあるので、気を付けるべきです。
そんなときにお役立ちなのがこのパワードスーツです。
介護などの重労働にもいいパワードスーツとは
最近は、人体に装着することで筋力をサポートし、作業の負担を軽減してくれるロボット技術であるパワードスーツの開発が進んでいます。
介護や物流、災害対策に伴う作業は、高齢化が進む社会において、思いのほか負担が大きいものです。そのような中で、パワードスーツはますます注目を浴びており、そのニーズも高まっているようです。
腰をいたわるアシストスーツ
例えば、パワースーツのなかでもアクティブリンク株式会社の開発した「アシストスーツAWN-02」と呼ばれる、荷物の積み下ろし作業をする際に腰などの負担を軽減してくれるものがあります。これは、重さが7kg台のロボットで、背負って使用するものです。装着時には、約15kg相当の腰や脚部などへの負担軽減ができるそうです。
こういった機械は、自らリモコンなどでボタンを押して操作しなければならないイメージがありますが、このアシストスーツではそのような必要はありません。アシストスーツAWN-02は、作業者の動きに追従して、荷物の持ち上げを補助するモードや、上体を保持して荷物の搬送を補助するモードなどを切り替えてくれます。そのしくみは、腰部の位置センサーで検出した姿勢や動きから、自動で動作モードを切り替えるというものです。
このアシストスーツはすでに販売も計画されていますので、農業や介護の現場で役立つことでしょう。
また、荷物を持ち運ぶだけでなく、歩行をサポートしてくれるパワードスーツも登場しています。これは、モーターの力で歩行を支援してくれるというもので、すでに国内のリハビリセンターで活用が進められています。
先日開催された首相官邸における「ロボット革命実現会議」でも、ロボット導入は生産性向上の大きな切り札になると言及されており、国を挙げて非常に期待をかけている分野のようです。実際、今後のさらなる少子高齢化に備えて、医療や介護、農業、建設現場でのロボット活用を進める方針です。