2014/04/04 【アンチエイジングのレシピ】
病院で検査しても異常なし。しかし、「最近なんとなく不調だ」という不定愁訴に悩まれている方も少なくありません。そんな時には、テレビを見ながらでも簡単にできる「爪揉み」を試してみてはいかがでしょうか。薬と違って副作用もなく、指全部を揉んでも数分で終了する手軽な健康法「爪揉み」。今回は、その効用をご紹介していきます。
自律神経の乱れを整え、免疫力を向上させる爪揉み
皆さんの中には、不安がある時など無意識のうちに手をさすったり、揉んだりしているという方がいらっしゃるかと思いますが、それには理由があります。手には、ストレスなどで乱れてしまう自律神経を整えるツボが数多くあり、無意識のうちに、そこを刺激しているのです。
そのような自律神経の乱れを調整し、体のバランスを整えるのに効果を発揮するのが「爪揉み」です。
実は爪の生え際には神経線維が密集していて、刺激することで自律神経を整えたり、免疫力がアップしたりします。乱れた体のバランスが整っていくことで、不定愁訴の改善にも効果があると言われています。
全部の爪を刺激してもわずか数分で終了するお手軽健康法
爪揉みは、日本自律神経免疫治療研究会理事長の福田稔医師が考案した方法です。福田医師は、レーザー、注射針を使って手足の爪の生え際などを刺激する「自律神経免疫療法」を行っており、爪揉みは、いわば自宅版の自立神経免疫療法と言ったところ。爪の生え際を揉むことで、不定愁訴が改善したという例も数多く報告されているとのことです。
やり方はいたって簡単です。
親指から小指まで各爪の生え際を、反対側の親指と人差し指で10秒ほどぎゅっとつまんで、刺激を与える。たったそれだけです。両方の指すべてをやっても2分ほどで完了です。この爪揉みを1日に1~2回やることで、不快な症状の改善に効果を発揮します。福田医師が鍼灸学校に依頼した調査では、爪揉みで5本の指を刺激すると白血球の総数が増えたほか、リンパ球と顆粒球のバランス改善が見られたとのことです。
爪揉みと合わせて生活改善も必要
このように手軽な爪揉みですが、いくつか注意点があります。
身体のバランス改善に効果が高い爪揉みも万能ではありません。まずは自律神経のバランスを崩さないため、ストレス発散や規則正しい生活、食生活の改善などを合わせて行うことも重要になってきます。
技法的には、薬指の爪揉みは交感神経を高揚させる働きがありますので、単独で揉んだ場合は逆に免疫力を下げてしまう可能性があります。必ず5本の指の爪揉みを行ってください。手軽にできる爪揉み健康法で、皆さんも快適な生活を送ってくださいね。