2013/11/11 【アンチエイジングのレシピ】
疲れた体を癒してくれるマッサージチェア。昔、銭湯の脱衣所で見かけた記憶はないでしょうか? 当時としては画期的な製品だったのかもしれませんが、今見ると動きも単純で、椅子の横についたハンドルでもみ玉を上下させ、コリのある部分をマッサージしているだけでした。あれからときは流れ、今マッサージチェアは飛躍的な進歩を遂げています。今回は、最新技術を惜しみなく投入し、私たちに究極の癒しを提供してくれるマッサージチェアの最新事情をみていくことにしましょう。
60年前に登場した日本初のマッサージチェア
マッサージチェアは、あんま・マッサージの代用として、疲労回復、血行促進、筋肉痛などの痛みを和らげる日本発祥の健康機器です。日本で初めて開発されたのは1954年。開発者は、一日の疲れを癒してリラックスする場所である銭湯の脱衣場を使って何かできないかと考え、マッサージ機の開発に着手しました。初期の試作品は“ゴミの山から”ボールやチェーン等の材料を集めてきては組み立てたものだったとか。その試作品をもとに初のマッサージ機を開発しました。
世界の60の国・地域で利用 販売台数では中国がトップ
日本に初めてのマッサージチェアが登場して60年。この間に大手家電メーカーなどが相次いで市場に参入し、現在の市場規模は日本国内だけで年間35万台、約450億円規模へと成長しました。既に世界では60以上の国と地域で利用されていて、特に中国では100社近いメーカーが乱立。今や中国は日本を抜いて販売台数で世界トップになっています。
身体の曲線を感知し、あらゆる体型にフィットするマッサージ
市場の拡大とともに日進月歩で進化を続けるマッサージチェアですが、現在では身体の曲線を感知し、あらゆる体型の人が自分に合ったマッサージを受けられるよう最新技術が導入されています。例えば、あるマッサージチェアは、座るだけでセンサーが背筋のラインを調べて、体型に合わせた最適なマッサージをしてくれるとか。他にも、背伸び感覚で全身をストレッチしたり、もみ玉と30枚のエアバックで全身をマッサージしたりするなどプロマッサージ師顔負けの心地よさを提供してくれるマッサージチェアもあります。
なお購入にあたっては家電量販店などで様々なメーカーのマッサージチェアを体験して自分にあったものを選ぶのがよいでしょう。ただし、疾患や持病などがある方は予めマッサージチェアを利用してよいかどうかを担当医に確認しておくことも重要です。