2013/08/23 【明日を楽しむレシピ】
年を重ねていくと、日常的に外出をしている人とそうでない人には、健康面で大きな差があるといわれています。普段何気なく行っている『外出』という行為は、健康と関係が深いものなのです。
外出すれば、老化のスピードが遅くなる
外出や散歩をすることが、若々しい身体を作るといわれても、外出するきっかけがない……、という方も多いでしょう。実際に年齢が上がってくると、週に1回の近所への買い物が唯一の外出という方も少なくはありません。そして年を重ねるつれ、外出の頻度はさらに下がっていきます。
外出の頻度が下がると、足腰の筋力は弱ってしまいます。すると、さらに足腰の筋力が弱まり、外出の頻度が下がるという悪循環が起こります。外出の頻度が下がると、身体の老化が早まります。しかし、それ以上に心の老化も早まってしまうのです。人の関わり合いがなくなり、気持ちが沈み込んでしまいます。会話をしないこと、人と話をしないことは気持ちの老化を早めてしまいます。
「病は気から」という言葉がある通り、健康を維持するためには、本人の気持ちが大きい部分もあるのです。また、外に知り合いがいないという状態は、さらに外出する意欲をなくしてしまいます。例え買い物であっても、歩くということは有酸素運動です。筋力をつけるチャンスなのです。まずは、家から出ることを心がけましょう。
外出・散歩を習慣づけて
健康のためには、外出することは、もはや必要不可欠です。今から、習慣化していきましょう。
もっとも身近な外出は買い物です。買い物の用事は、週に数回発生するもの。ついつい近場で済ませてしまいがちですが、元気があるときには、少し遠くのお店まで足を伸ばしてみましょう。そうやって、意識的に運動量を増やすことが大切です。
他にも、散歩を日課にすることをおすすめします。最初は短時間で構いません。家の外に出る時間を習慣化しましょう。また、散歩を日課にしている方は多いものです。習慣化すると、いつの間にか、いつも同じ時間に会う仲間ができます。いつも顔を合わせる人には、積極的にあいさつをしてみましょう。すると、散歩自体が楽しくなり、さらに習慣化しやすくなります。相手からあいさつをされたら、にこやかに返しましょう。
また、地域の福祉課では、外出を支援するイベントを企画しているところもあります。主な施設までの巡回バスを整備したり、同じ年代が集うイベントを企画したりしています。体力的な問題で外出が躊躇されるようでしたら、地域の福祉課へ問い合わせてみることをおすすめします。
健康を維持するためには、何か理由をつけて、できれば毎日の外出をおすすめします。
【参考サイト】国立健康・栄養研究所