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- お墓博士(全優石会長 吉田剛)の一言 -

鎌田實さんは、すごい親爺さんでした

2014/03/06 【お墓博士の一言】

過日鎌田實さんと対談する機会を得ました。鎌田さんは、私より8歳年下の1948年生まれの“頑張らない”けど“ものすごく頑張っている”人間味あふれる素晴らしいお人柄の親爺さんでした。しかしこの親爺さんはただ者ではありません。東京医科歯科大学医学部を卒業後、長野県茅野市の諏訪中央病院の医師として就任し、患者の心のケアを大切に地域一体型の新しい医療に取り組まれ、現在同病院の名誉院長を務められておられる他、東京医科歯科大学臨床学部教授、東海大学医学部教授、そしてチェルノブイリ連帯基金理事長、日本・イラク・メデイカルネット代表も務められておられます。

その活動は目覚ましく、チェルノブイリ原発事故の患者さんの治療、ベラルーシ共和国の放射能汚染地帯へ医師団を97回派遣、イラクの小児病院へ毎月300万円の薬を送付する等々。
執筆活動においてもベストセラーの「がんばらない」をはじめ「あきらめない」「なげださない」「空気を読まない」「大・大往生」など多数。日本テレビのニュースエブリーにも毎週出演されています。


しかしそういった肩書を全く感じさせず、初対面の私に好々親爺で接して下さる方なのです。そこに鎌田實さんのお人柄、人間性の素晴らしさがあり、大変感じ入りました。だから多くの患者さんに慕われ、心の支えになっておられるのでしょうね。


鎌田さんは「僕は拾われた子供なんです。1歳の時に捨てられ、岩次郎さん、フミさん夫婦がもらって育ててくれたんです。僕はこの事実を37歳まで知りませんでした。お風呂もない貧乏な家だったようです。
岩次郎さんは、貧農の末っ子で小学校しか出ていませんでしたが、苦しい時でも弱音を吐かず、誰かの為に生きようとする頑固で無口な人でした。すでに両親とも他界しましたが、拾ってやったというような恩着せがましいことは一度も言いませんでした。僕はすごい父に拾われたと時と共に感謝の気持ちがどんどん大きくなっているんです。だから岩次郎さんをいつまでも忘れずに、語り継いでもらうために300年は持つだろうという材木をカナダから取り寄せ、岩次郎小屋とうい銘板を取り付けた家を建て、そこに住んでいるんですよ」とにこやかにお話し下さいました。


私は失礼を省みず尋ねました「鎌田さんが養父を敬い、慕い、感謝されておられる気持に胸打たれましたが、世のため人のために尽くされるボランテイア精神、医学に秀で、作家としてもご活躍の鎌田さんのDNAは実のご両親から受け継がれているわけですね。私は生みの親である実のご両親に大変関心を覚えるのですが、御存知なのですか」とお聞きしました。


鎌田さんは、「37歳でその事実を知り、関心を持ちましたが、岩次郎さんの生前中は失礼だと思い何もしませんでした。他界してから調べてもらいましたが、実母のことは分かりませんでした。実父の方は事業で大成功した人でお墓があるというので行ってきました。立派なお墓でした。」と話して下さいました。鎌田さんが墓前で何を思い、何を語られたかはわかりませんが、「よほどの事情があったのだろう…、どんな思いでわが子を手放したのだろう…、自分は岩次郎さん夫婦に育てられ、世の為人の為に役立とうと頑張っていますよ…、安心してお休みください…」と手を合わされたのではないでしょうか。


お墓は亡き人を偲び、想いを語り、感謝し、報告する精神の触れ合いの場として大切なものですね。
お墓は亡くなった方を供養する為だけのものではなく、この世に残された人の心の拠り所としてもなくてはならないものなのです。

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